COLUMN
【鍼治療への誤解と事実】
鍼灸は古代中国で生まれた伝統的な医療方法ですが、その効果や安全性については多くの誤解が存在します。ここでは鍼灸に関して多く質問される誤解を明らかにします。科学的根拠に基づいた事実を提供し、鍼灸への理解を深めて頂ければ幸いです。
×誤解:鍼治療は非常に痛い。
◯事実:鍼治療に使用される鍼は非常に細く、鍼管という鍼の挿入を助けるものを使うことがほとんどですので、刺入時の痛みは非常に軽微です。多くの患者は鍼の挿入をほとんど感じず、むしろリラックスされることが多いです。鍼特有の『響き』を感じることもありますのが、慣れればそれも心地よくなります。
※急性のぎっくり腰や慢性的な痛みを取る場合に太い鍼を使用する場合はこの限りではありません。ただし、通常の鍼よりはるかに効果的であることは保証します。太い鍼にも技術が必要なので、他院で取り扱える先生はなかなかいらっしゃらないです。
×誤解:鍼灸は科学的根拠がない。
◯事実:鍼灸の効果については世界中で多くの科学的研究が行われており、特に痛み管理やストレス緩和において有効であることが示されています。世界保健機関(WHO)も、多くの症状や状態に対する鍼灸の利用を推奨しています。
×誤解:鍼灸は衛生的ではない。
◯事実:現代の鍼灸治療でそのほとんどが一回使い捨ての鍼を使用し、厳格な衛生基準を遵守しています。当院でも使い捨ての鍼のみを使用しております。
また、鍼灸師は専門的な訓練を受け適切な消毒技術を実践しているため、感染のリスクは非常に低いです。
×誤解:鍼灸は補助的な治療法に過ぎない。
◯事実:鍼灸は単独で、また他の医療手段と組み合わせて使用されることがあり、その効果は実際に多くの症例で実証されています。痛み、炎症、ストレス関連の症状の管理に特に効果があります。
×誤解:鍼灸は即効性がない。
◯事実:鍼灸は即効性がある場合とそうでない場合があります。治療効果は個人差や症状や体質によって反応が異なります。一部の患者様は治療後すぐに改善を感じることがありますが、効果を最大限に実感するには数回の治療が必要な場合もあります。
当院では特に即効性に関しては重要視しており、ほとんどの患者様が1回の治療で多くの効果を実感されております。スポーツでの怪我や腰痛、首痛等の急性のもの、ストレス、その他の多くの症状を鍼灸治療で改善してまいりましたので、安心してご来院ください。
これらの事実を理解し誤解を解消することで、鍼灸治療がより広く受け入れられ、多くの方にその恩恵がもたらされることを期待しています。